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2014年12月21日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
こんにちは、経営者保険プランナー、相続診断士の宮前です。
大阪生まれ大阪育ちのわたしですが、今ではすっかり標準語になじんでしまい、
「関西出身に見えないね」と言われることが多くなりました。
見た目は東京人、中身はコテコテの関西人・・・。
揺れるアイデンティティに、戸惑うこの頃です。(笑)
さて、会社で生命保険に加入するメリットのひとつが、
支払った保険料を経費にできることです。
生命保険の保険料は種類によって、
保険料の全額が経費になる保険と一部が経費になる保険がありますが、
「やはり全額が経費になる保険のほうがいい」というお話をよく伺います。
しかし、会社の状況や加入の目的によっては、商品選択のポイントは変わってきます。
今回のブログでは、以上のような点をふまえた、
保険の上手な選び方についてお話ししたいと思います。
✔「全額経費の保険が一番!」の落とし穴!?
会社が支払った保険料を経費にできる保険のメリットは、節税効果があることです。
支払った保険料を経費にできるため、
毎年の利益を圧縮することができます。
しかし一方でその保険を解約したときには、
解約返戻金が雑収入として計上されることになります。
保険料の全額が経費になる保険の場合ですと、
解約返戻金は全額が雑収入として会社に戻ってきます。
このとき、何も対策をしておかないと、
その雑収入に対して法人税がかかってきますので、
手元に残るお金は大きく目減りしてしまいます。
よく「保険は単なる利益の繰り延べだ」と言われるのは、このような理由からです。
一方で、保険料のうち一部が経費となる(1/2経費、1/3経費など)保険の場合、
経費にならない部分は資産として計上されています。
これを解約すると、資産計上分は取り崩し、
経費にしていた部分は雑収入になります。
このとき、資産を取り崩した部分には法人税はかかりません。
✔払った以上にお金が戻ってくる?
保険料の全額が経費になる保険と
一部が経費になる保険のもう一つの違いが、解約返戻率です。
保険を解約したときに、これまで支払ってきた保険料に対して
いくら解約返戻金が戻ってくるかを表したものを解約返戻率といいます。
保険料の全額が損金になる保険は、
解約返戻率は80%~90%のものもありますが、
20代~40代の若い方でなければなりません。
一方で、たとえば半額が経費になる保険の場合、
年齢が高くても90%以上戻ってくるものも多く、
中には100%を超えるものもあります。
このことをお話すると
「払った以上に戻ってくるなら、半額経費の保険にするよ。」
とおっしゃる経営者様も多くいらっしゃいます。
✔おわりに
以上のように、保険商品を選ぶ基準は、会社の状況によっても変わります。
本来の加入目的や今後の経営計画などをふまえて、
最も効果的なプランを選択されることをおすすめします。
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