『会社経営がうまくいくほど少数株主とのリスクが増大する』ヒューマンネットワーク・メールマガジン(通号407号)

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◇◆━━━━━━━━━━━━━━━ 2020/11/18 ━━━━━━

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□■　創業家のリスクマネジメント２２　■□
　
※弊社代表と福崎弁護士の共著
『創業家のリスクマネジメント』
（幻冬舎刊）より抜粋して掲載します。
　
　
■　会社経営がうまくいくほど少数株主とのリスクが増大する　■

株式は保有しているだけでは
コストがかからないため、
会社の状態が平穏で、
その所有者のライフステージに
変化がないときには、
少数株主のリスクは顕在化しません。

ところが、少数株主の
「次の相続」が見えてきたとき
（持株数にもよりますが）、
「近い将来、この株式を
自分の子に相続させると
相続税がかかる可能性があるが、
それに見合う経済的なメリットは？」
と考え始めます。

これが、オーナー企業の
リスク要因となるのです。

さらに、会社というものが、
一般的には成長して
純資産や利益額が成長していく
（少なくともそれを目指す）
ものだと仮定するなら、
少数株主にとっては、
自分が相続して受け取ったときよりも、
子供たちに相続で渡していくときのほうが
（株の評価額が上がるため）
負担がずっと大きくなる可能性があります。

このように自社株評価
という観点を入れると、
会社経営がうまくいけばいくほど、
少数株主のリスクは
増大するといえます。

この点は見落としがちなポイントなので、
十分に注意してください。

　
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