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『承継トラブルが起きる会社の共通点とは?』ヒューマンネットワーク・メールマガジン(通号639号)

メルマガの一部を公開しています。
------------------------------ 2025/07/16 ---------


 ヒューマンネットワーク
 メールマガジン 639号

 日本全国 13,109人の経営者へ配信中!

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まもなく「海の日」を迎えます。
この祝日は、日本が世界で唯一、
"海に感謝する日"
として制定されたものです。

その起源は、明治天皇の
無事な航海を記念して設けられた、
「海の記念日」にあります。

そして、1996年(平成8年)
海洋国・日本の繁栄を願い、
海への感謝を表す日として
正式に「海の日」が
祝日として定められました。

▽続きは最後に▽

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■ 承継トラブルが起きる会社の共通点とは? ■

「うちは家族仲がいいから、
 揉めることはないですよ」
そんな経営者の言葉を、
これまで何度も聞いてきました。

けれど、実際には...。
"仲がよかったはずの家族"同士で
激しく争うケースも、
珍しくありません。

たとえば、こんな事例があります。
ある地方の製造業A社。
社長(創業者・70代半ば)は
株式の大半を保有したまま、
10年以上現場を支えてきた長男(専務)に
明確な承継の意思を
示していませんでした。

家族構成は、
・長男(専務。事業に深く関与)
・長女(会社には関与せず。家庭中心)
・次男(東京で別の仕事)

「うちは兄妹仲がいいから大丈夫」
社長は安心しきって、
事業承継の準備を
後回しにしていました。

しかし、どれだけ仲が良く見えていても、
心の奥までは見えないものです。
本当の思いや利害があらわになるのは、
「分ける」場面になってから...。

そんな矢先、ある日、
社長が突然倒れ、
そのまま帰らぬ人となってしまいました。

何の準備もできないまま、
遺された家族と会社に、
大きな波が押し寄せてきたのです。

株式の相続について、
会社に関与してこなかった長女と次男は、
「遺産は兄妹3人で平等に分けるべきだ」
と主張しました。

一方、長男は
「自分は20年以上、
会社のためだけに尽くしてきた。
株式まで分けられては、
経営に支障が出る」
と強く反発。

最初は話し合いで
解決しようとしたものの、
感情の対立は日に日に深まり、
やがて言葉も荒くなっていきました。

特に長女は
「家族なのに信じられない」
と、泣きながら怒りをあらわにし、
次男も「兄の独り占めだ」と納得せず、
ついには法的手段に
頼らざるを得ない状況となったのです。

最終的に、株式の配分をめぐって
家庭裁判所での調停に発展。
調停が終わるまでの数か月間、
経営判断が止まり、
会社は本業にも
大きな支障をきたしました。

この混乱は、取引先や
銀行の信頼にも影響を及ぼし、
長年かけて築いてきた信用や
会社の基盤さえ、
揺らぐ事態に陥りました。

もし創業社長がこの状況を見ていたら、
どれほど胸を痛めたことでしょう。
ではなぜ、こんなことが起きたのか?
理由はシンプルです。

「仲がいいから問題は起きない」
という思い込み

株式や経営権に関する
明確なルールを残していなかった

会社と家庭の"感覚のズレ"を
見過ごしていた

解決策の一つ、
現金資産がほとんどなかった

事業に関わっていない家族からすれば、
株式は「資産」そのもの。
経営の継続より"相続財産"としての
公平性を重視するのも、
無理はありません。

「うちは仲がいいから大丈夫」
そう思える今こそ、
実は、話し合いの
ベストタイミングでもあります。

家族間に信頼関係があるうちは、
多少の意見の違いや
立場の違いがあっても、
お互いを思いやりながら
冷静に話し合うことができます。

しかし、これが「相続の直前」や
「社長の急な不在」
といった状況になると、
時間的・精神的な余裕がなくなり、
本来は冷静に話し合えるはずの関係性が、
一気に崩れてしまうことも
少なくありません。

実際、トラブルになったご家族の多くが、
「こんなことになるとは思わなかった」
「元々は仲の良い兄妹だったのに」
と口にされます。

いざ対立が決定的になると、
兄妹関係が深く傷つき、
二度と修復できなくなることもあります。

それまで築いてきた家族の絆が、
承継をきっかけに断ち切れてしまう。
そんな悲しい結末も、
決して珍しくありません...。

だからこそ、"仲がいい今"のうちに、
感情ではなく「仕組み」で整理し、
お互いに納得できる形を、
落ち着いて話し合っておくことが大切です。

・経営に関わる者には経営権を
・関与しない家族には別の形で配慮を
そうした整理が、後の「争族」を防ぎ、
会社を守ることにもつながります。

今回ご紹介したA社に限らず、
承継トラブルが起きやすい会社には、
次のような共通点が見られます。

株式や経営権の引継ぎが
曖昧なまま放置されている
 ― 誰が何をどう引き継ぐかを
  明確にしていない。

関与の度合いにかかわらず、
相続を"平等に"しようとする
 ― 関わっていない家族も
 「平等に権利がある」と考える。

「うちは揉めないはず」と思い込み、
話し合いを先送りにしている
 ― "準備の先延ばし"が、
  かえって火種になる。

こうした状況が重なると、
信頼関係があったとしても、
ひとたび承継の場面になれば、
トラブルが一気に
噴き出してしまうことがあります。

経営者として、
「家族も会社も守るための一手」について、
少し立ち止まって考えてみる...。
そんな時間をとってみることが、
将来への備えにつながるでしょう。

今なら、まだ間に合います。
この夏のお盆休みに、
ご家族が集まる機会がもしあれば、
将来の不安を少しでも減らす、
その第一歩になるかもしれません。

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△冒頭からの続き△

海は、私たちの暮らしや
経済活動を支える、
重要なインフラのひとつであり、
物流・資源・環境など多方面において、
欠かすことのできない存在です。

普段の生活ではなかなか
意識することはありませんが、
改めて「海の日」に、
海の役割を感じることも
大切かもしれません。

慌ただしい日々のなかで、
当たり前にあるものにも目を向け、
感謝の気持ちを忘れずにいたいものです。

最後までお読みくださいまして、
有難うございました。

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発行:ヒューマンネットワークグループ

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