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------------------------------ 2025/07/30 ---------
ヒューマンネットワーク
メールマガジン 641号
日本全国 13,083人の経営者へ配信中!
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今日は「大安」そして
国際フレンドシップデーです。
世界中でお互いの友情や、
つながりを大切にする日...。
新たな一歩を踏み出したり、
大切な人との絆を深めたりするのに、
ぴったりな日といえるでしょう。
そんな人との関わりの中では、
考え方や姿勢が問われる場面も
意外と多いものです。
そこで今回は、
考え方のひとつとして、
最近、私自身が気づきを得た
論理的思考の問題をご紹介します。
【問題】
ライブの観客は開始時に1人。
1分ごとに2倍に増え、
2分で会場は満員に。
観客が半分だったのは何分後でしょうか?
▽続きは最後に▽
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■ 税務調査よりも怖い「元社員の通報」 ■
「うちは大丈夫。経理は長年の
信頼できる社員に任せているから」
そう思っていた経営者が、
ある日突然、税務署からの
連絡を受けて言葉を失いました。
「税務調査よりも怖い」とは、
社員や元社員からの告発が発端となり、
単なる税務調査の厳格さを超えて、
社内の信頼関係を損ない、
経営の根幹を揺るがす危険性を指しています。
詳細は以下でご説明します。
原因は、元経理社員による内部告発だった...。
そんなショッキングな事態が、
実際に起こり得るのです。
ここ数年、税務署が調査に入る
きっかけとして増えているのが、
内部からの情報提供です。
特に目立つのが、会社の内情をよく知る
元経理担当者や元社員による通報...。
税務署は、
「通報があった以上、
確認せざるを得ない」
というスタンスを取ります。
通報内容が事実か否かに関わらず、
"外からは見えない情報"
が届いた時点で、
調査に動く理由が成立するからです。
しかも、通報者は
どこに弱点があるのか、
どこを突けば効果的かを
知っていることが多いため、
調査はピンポイントで進み、
結果として重加算税が科されることも...。
たとえば、こんな事例がありました。
経営者と意見が合わずに
辞めた社員が、
「社長の経費の使い方に問題がある」
と詳細に通報。
税務署が調査に入り、
過年度にさかのぼって
多額の修正申告を求められた...。
「退職金の金額が不適切」
「社長の交際費が不透明」など、
実態と異なる内容でも、
通報に"根拠資料"が添えられていたため、
当局としては見過ごせず、
調査が開始されました。
通報のきっかけとしては、
退職した社員が多い印象ですが、
実は、それだけに限られないのです。
在職中の社員、
契約スタッフ、
外注先や元取引先など、
社内外を問わず
情報が提供されるケースは
年々増えています。
たとえ通報内容が事実でなくても、
「内部からの指摘があった」というだけで
税務署は動かざるを得ません。
もちろん、実際に違法行為がなくても
「調査対象になること自体が
経営にとっての大きな負担」です。
一度調査が始まれば、
・社内の雰囲気が一変する
・顧問税理士との対応に追われる
・経営者自身の時間も取られる
など、精神的・時間的なコストは、
決して軽くありません。
だからこそ、今のうちから
できること・やるべきことがあります。
◎経理体制を属人化させず、
複数人でチェックできる仕組みをつくる
◎社内規程や帳簿類の整備を日常から意識する
◎退職時のやり取りを
口頭だけで済まさず、
文書や記録をしっかり残す
◎内部監査や、定期的な
外部チェックを導入する
(顧問税理士とは別の視点で)
皆様はよくご存じの通り、経営は、
人への信頼なしには成り立ちません。
一方で、信頼を前提にしたからこそ
「備え」も必要ではないでしょうか。
備えがあるからこそ、
万一のときにも慌てずに済みます。
そうした安心感が、
社員との信頼関係を
より確かなものにしてくれるのです。
貴社は、おそらく大丈夫かもしれません。
とはいえ、将来の保証はないのです。
「今まで問題なかったから大丈夫」
「昔からの慣習だから問題ないはず」
そんな思い込みが、
思わぬ落とし穴になることは否めません。
「まさかうちに限って...」
を防ぐためにも、
特に退職時に不満を残さないような
配慮や仕組みについて、
この機会に一度、
見直してみてはいかがでしょうか。
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△冒頭からの続き△
答えは「11分後」です。
12分で満員になるなら、
その1分前がちょうど半分です。
お分かりでしたか?
「6分?」と思いがちですが、
2倍ずつ増えるという構造から、
直感で見落としてしまうのです。
直感に頼らず、
前提と事実をもとに
筋道を立てて考える力は、
日常や仕事の判断でも
非常に重要です。
ふと立ち止まって
考える時間を意識することで、
その力は日々の暮らしにも活かされ、
生活にゆとりをもたらす
ヒントが見つかるかもしれません。
最後までお読みくださいまして、
有難うございました。
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