━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■■■「オーナー経営者のための税金・法律最新情報」■■■■■
~相続を考える順序~
━━━━━━━━━━━━━ 2015/3/19 第34号(メルマガ通巻133号)━━━
いつもお世話になります。
日々お忙しい中、お読みくださいまして誠に有難うございます。
今回は、小林税理士による『相続の順序』のお話しです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■相続を考える順序■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
税理士の小林です。
お彼岸の時期を迎え、日増しに暖かい日も多くなってきましたが、
いかがお過ごしでしょうか?
さて周知の通り、本年より相続税の税制改正が施行され、
相続税が、より身近なものになりました。
メディアも煽って、とかく税務対策に心が奪われがちです。
でも、税務対策を先にして、分割が難航したり
分割ができても、納税ができなかったら意味がありません。
考える順序が大切だといえるでしょう。
(1)財産の整理(棚卸し)
まずは、ご自身の財産をリストアップしてみてください。
そして、その中で、
・次の世代に残したい財産
・ちょっと面倒な財産
・できれば処分したい財産など、
自分なりに分類をします。
現金・預金
不動産
上場有価証券
保険契約
自社株式(評価額を算定する)
退職金など
種類別に分類するよいでしょう。
(2)納税の準備
(1)が整理されると、
相続税の総額の目安が出るようになります。
ご自身の現金・預金が十分あれば、問題なし。
なければ、有価証券、不動産等を売却し、納税しなくてはいけません。
売却などが円滑に進められるように、手配をしておきます。
(3)財産の分割
どの財産を誰が取得するかを、
決めておくと相続の手続きが円滑に進みます。
一般的に、相続がもめるのは遺産分割協議です。
相続を争族としないためにも、
遺言により財産の分割を指定することは重要です。
(4)相続税の対策
納税・分割について、ある程度の目途がついたら、
ようやく税務対策を検討します。
贈与を使って、移転し、評価自体の引き下げを検討し、
相続税のトータルを減少するように知恵をしぼります。
ここで重要なことは、完璧を目指さないことです。
完璧なリスト、完璧な遺言書を作成すると考えると、
なかなか着手できません。
もちろん、完成度は高い方が良いですが、40点でも50点でも、
リストがあること、
遺言書があることが重要なのです。
時間をかけて、手を加えていけばいいのです。
※税法上の取扱いについては、メルマガ投稿時の税制によるものです。
将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。
★次回配信は3月26日を予定しています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■編集後記■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『20代女子の摂取カロリーが終戦直後以下!』
こんな見出しに目が留まりました。
とてもインパクトのある見出しですね。
終戦直後の本当に食べ物の無い時代と、
カロリーが低くても栄養価の高い食品が満ちている現代とは、
摂取カロリーだけで、良し悪しを単純に比較することはできません。
それよりも、食事バランスが偏っていることの方が心配です...。
ところで、私が子供の時、
「食べる時には本を読むな!」
「食べる時は集中しろ!」
などと、親に叱られました。
いま、ランチの時に食べることに集中せずに、
スマホに夢中な人を見かけます。
というより、『結構います。』が妥当かもしれません。
良いか?悪いか?人それぞれだと思います。
でも、「食べる時は集中しろ!」と、散々叱られた私には、
食事に集中していない姿に違和感を覚えると同時に、
親の怒鳴り声が、脳裏に再現されてしまいます。
(最後までお読みくださいまして、有難うございました。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒューマンネットワーク株式会社
【本社】〒104-0028
東京都中央区八重洲2-4-13 アーバンスクエア八重洲2階
お気軽にお問い合わせできるよう複数の窓口を用意しております。