『大戸屋のお家騒動から学んだこと』ヒューマンネットワーク・メールマガジン(通号598号)

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突然ですが、暑さ寒さに関係なく、
カレーライスが好きな方は、
多いのではないでしょうか。
私も大好きです！！

そんな本日、9月25日は、
「10円カレーの日」です。
この「10円カレーの日」が、
制定された理由をご存じでしょうか？

それは1971(昭和46)年11月、
東京・日比谷公園内で行われた
沖縄デーのデモが原因で、
同公園内にあるレストラン、
「松本楼」が全焼した事件に遡ります。

▽続きは最後に▽

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※弊社代表と福崎弁護士の共著
『創業家のリスクマネジメント』
（幻冬舎刊）より抜粋して掲載します。

『大戸屋のお家騒動から学んだこと』

大戸屋のお家騒動について
知らない人もいるかもしれないので、
概略を記しておきます。

大戸屋の故・三森久美氏は、
街の小さな定食屋に過ぎなかった
大戸屋を、上場企業にまで育て上げた
立志伝中の人物です。

三森氏は生前、自らが死んだときに
遺族に支払ってもらう
死亡退職金・役員功労金として、
8億円という金額を設定していました。

三森家の遺族には、
三森氏が保有していた大戸屋の株式も
相続されることになりますが、
その株式に対する相続税が
8億円と推定されていたため、
その納税資金として
死亡退職金・役員功労金を
充ててもらおうと考えていたためです。

そして、その財源とするために、
死亡保険金13億円の
生命保険に加入していたのです。

13億円の保険金で8億円の
死亡退職金・役員功労金の支払いなら、
十分余裕があるように思えます。
会社もそれを承認していました。

しかし実際に三森氏が亡くなると、
会社の経営陣は、
三森氏の死亡退職金・功労金を
事実上、ゼロにしてしまったのです。

当然、三森氏の奥様をはじめとした
創業家は激しく反発します。

三森氏の奥様が、氏の骨壺を抱えて
本社社長室に乗り込み、
後継社長を怒鳴りつけるといった様子は
マスコミでも報道されましたので、
ご記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。
まさに骨肉の争いです。

結局、2年後になってようやく、
2億円の功労金と1000万円の弔慰金が
支払われたのですが、
三森氏の遺族が銀行から借り入れをして
支払った約8億円の相続税には
まったく不足していました。

この背景には、役員退職金規程が
三森氏の数年前に廃止されていた
といった細かい論点もあります。

しかし私たちがここから学ぶべき
本質的な問題は、「社長の死亡後、
後を継いだ経営陣（会社）が
どのように変貌するか
全く予測できない」ということです。

内容を知るにつけ、
「保険会社が保険金を支払うだけでは、
事業承継のリスクは回避されることは
少ないのではないか、
被保険者が本当に望んでいたことが
実現されないことがあるのを、
なんとか防ぐことができないのか」という、
自問をするようになったのです。


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『大戸屋との決別と相続・事業承継について』

外食チェーン大戸屋の、
世間を賑せたお家騒動から早9年。
創業者のご子息に実話を語っていただき、
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上記の自問した結果、
リスクを防ぐベストの方法が掴めました。
詳しくは特別セミナーで。

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△冒頭からの続き△

「10円カレー（カレーチャリティー）の日」は、
火災事件から2年の時を経て、
松本楼が再建された折にオーナーが、
全国からの励ましの声に応えて、
記念の日として制定しました。

毎年、再建された9月25日には、
感謝の気持ちから、
松本楼名物のカレーライスを、
先着1,500名に10円で提供...。

売上金やチャリティーで得た募金は、
義援金として全額寄付する
慈善活動を行っています。

2023年の51回目より、
「10円カレー」から、
創業年数と同じ金額以上の寄付を募る、
「カレーチャリティー」として提供。

今年は先着1,000名に、
121円以上の寄付をお願いして、
振舞われるとのことです。

最後までお読みくださいまして、
有難うございました。

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