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2025年08月08日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
お盆は、家族や親族が集まる数少ない大切な時間です。
今回はそんなお盆でのある社長のお話です。
親族内承継を考えている経営者であるA社長。
A社長の下で働いている息子。
社長は息子を次期後継者として考えていましたが、
息子は受け入れ切れていない様子でした。
A社長も息子のその様子をくみ取り、
後継者としての話をなかなかできないでいました。
そんな2人のすれ違いを改善できたのはA社長のお盆の過ごし方でした。
A社長にとってはこのひとときをどう過ごすかが、
今後の会社の未来に大きく影響したのです。
親族内承継を考えている皆様の中にも
「事業承継の話はまだ先でいい」
「場が重くなるのでは?」
「なんて切り出そうか」
と考えて、先延ばしにしている方はいませんか?
実は、お盆の集まりは自然な形で"未来の話"を始められる絶好のタイミングです。
ここからはA社長が帰省中に試した"事業承継の伝え方"をお伝えします。
お盆は、家族や親族がリラックスした雰囲気で集まる貴重な機会です。
普段のビジネスモードではなく、自然体で会話ができるため、
将来の話題も受け入れられやすいのが特徴です。
「会社の未来をどうするか」というテーマは重たく聞こえますが、
切り出し方次第で"前向きな話"に変えられます。
お盆に話すべきことは、数字や手続きではありません。
大切なのは、経営者としての想いを伝えることだと社長は言います。
・「この会社をこういう理念で続けてきた」
・「社員とその家族を守りたい」
・「将来も会社を続けたい」
こうした想いを、雑談の中で少しずつ伝えていくことで、
自然な形で思いを話せたそうです。
構えずに会話を始めやすいポイントを教えていただきました。
1.先祖や歴史の話からつなげる
例:「○○の代から守ってきたこの会社、これからも大事にしたいんだ」
2.未来の希望を語る
例:「〇年後も社員が安心して働ける会社でありたい」
3."家族に迷惑をかけたくない"を入口に
例:「もし急に自分の身に何かあったら家族に迷惑がかかってしまう。
だから今のうちから準備を始めたいと思っている。」
集まりの雰囲気やタイミングによっては、話を切り出せないこともあります。
その場合は、「お盆に話そうと思っていたことがあるんだ」と、
後日電話やメールなどでフォローするのもいいかもしれません。
また、大切なのは「話そうと思った」という意識。
次回また話す機会が来たときにスムーズに話せるよう、
事前に何を伝えたいのか、どう伝えるのかを
検討しておくと安心だとおっしゃっていました。
今回のお盆がそのきっかけになったのであれば、
事業承継に向け一歩進めた証拠です。
実際にA社長は後継者の息子に自分の会社への思いや、
それを大切な息子に引き継いでほしいという気持ちを伝えることができ、
その思いに息子も感銘を受け後継者になる決意を固めてくれたそうです。
お盆は、先祖に感謝する時間であると同時に、
家族と未来を語る絶好のタイミングです。
まずは、想いを言葉にしてみることが大切なのだとA社長は語ります。
その一歩が、会社の未来を守る大きな力になるのだと...。
とはいえ、はじめから株や税金の話はNGだそうです。
「株式はどう分けるか」
「相続税がいくらになるか」
こんな話から入ると、家族の表情は固まってしまいます。
こうして迎えたお盆、A社長は家族に事業承継の話を切り出し、
次のステップへと進みました。
まず、事業承継に向けた具体的な対策に着手。
承継時に必要となる納税資金の額を把握し、その確保方法を検討するなど、
準備すべきことは数多くあります。
家族に会社の未来について伝えられたことは、
大きな一歩ではありますが、
ここから先の準備や対策が何より大切になります。
弊社では皆様の円滑な事業承継にお役立ちいただけるように、
お客様の状況に合わせ相続や贈与での納税資金額や、
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今回のお話が、皆様の事業承継における一助になれば幸いです。
暑い日も続きますが、お体にはお気を付けてお過ごしください。
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