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2025年07月17日 ※税法上の取扱いについては、ブログ投稿時の税制によるものです。
こんにちは。マーケティング部の西田です。
事業承継というと、経営者から後継者へのバトンタッチを
イメージされる方が多いのではないでしょうか。
しかし、本当に重要なのは「社長が変わること」そのものではなく、
その変化に社員がどう向き合い、受け入れられるかという点にあります。
特に中小企業では、従業員と経営者の距離が近く、
家族的な関係性の中で働いている社員も少なくありません。
その分、「社長が変わる」ことがもたらす影響は、
想像以上に大きなものとなります。
そこで今回は事業承継対策について
「社員の目線」から見ていきたいと思います。
承継が進むと、新社長の考え方や経営スタイルが徐々に組織に反映されていきます。
これは自然な流れであり、決して悪いことではありません。
しかし、その変化に対して十分な説明や配慮がないまま進めると、
社員の中には「自分たちの会社ではなくなった」と感じる人も現れます。
このような"心理的な分断"を放置してしまうと、いくつかの深刻な問題が起こり得ます。
まず一つ目は離職率の上昇です。
これまで築かれていた信頼関係が崩れ、
「自分の居場所がなくなった」と感じた優秀な人材が会社を離れてしまいます。
次に組織の士気の低下。
活気や危機感が薄れ、業績にも影響が出てくるでしょう。
そして採用面での苦戦。社員のモヤモヤは外部にも伝わり、
「この会社、最近雰囲気が変わったよね」といった噂が広がれば、
採用活動にも支障をきたします。
こうしたリスクを避けるためには、以下のような取り組みが挙げられます。
このような取り組みを通じて、"社長が変わる"という出来事が、単なる通過点ではなく、
「社員とともに次のステージへ進むプロセス」に変わります。
社員が安心し、納得しながら新たな経営体制を迎えられたとき、
組織には"本当の一体感"が生まれます。
結果として、後継者に対する信頼が深まり、業績や組織力も安定・成長へとつながるのです。
事業承継とは、単なる「社長交代」ではありません。
社員の心も一緒に引き継ぐことが、真の承継成功の鍵です。
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